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2008年 07月 20日
現像・げんぞう
今日は久々の”Coffee break”、現像の方法についてです。
カメラ雑誌やムック本等を見ると、レタッチの方法はたくさん掲載されています。
今日は、私がいつも行っている方法を書いてみたいと思います。
大体は、雑誌等の記事とさほど代わり映えは無いと思います(念のため)。


↓が完成の状態です。
50mmレンズを使い、樹の表面に出てきた葉を撮った一枚です。

現像・げんぞう_c0135535_12472131.jpg



↓がオリジナルの状態です。色の濃さは”標準”、シャープネスは”最低”の状態。やや、アンダーに撮っているのでちょっと暗く、メリハリが少ないな仕上りです。

現像・げんぞう_c0135535_12522995.jpg



↓まずは露出。ちょっとアンダーでしたので、”明るさ調整”でプラス0.17EVを加え、やや明るめに調整しました。次に、ピクチャースタイルは”風景”を選択。緑をキレイに出したいときはこの”風景”に限ります。ホワイトバランスは”オート(撮影状態)”、太陽光でも良かったのですが、ここは”オート”としました。これだけで、写真の雰囲気がずいぶんと違ってきました。
ピントが甘い時にシャープネスを強目にかける方もいらっしゃいますが、輪郭が不自然になってしまうのであまり、お勧めはしません。逆に、ピントがしっかりと合っていれば、シャープネスはかける必要がありません(これが、私流)。

現像・げんぞう_c0135535_12585534.jpg



↓次に”RGB”のタグに移って、トーンカーブの調整。ここが、写真のメリハリを付ける大事な作業。露出が自分のイメージに合っている場合には作業は必要ありませんが、どうしてもメリハリを付けたい場合には必要な作業になります。
トーンカーブと一緒にヒストグラムも表示されています。ヒストグラムは右側が画像の明るい部分の情報量、左側が画像の暗い部分の情報量になります。
トーンカーブを使い、明部にプラス、暗部にマイナスを若干加えます。これにより、コントラストが付きメリハリが出ました。この作業で逆に明部をマイナス、暗部にプラスを加えると、コントラストが低くなり、いわゆる眠い写真になってしまいます。
かといって、コントラストを付けすぎると派手なだけの写真に仕上がってしまいますので、このサジ加減が重要になります。

現像・げんぞう_c0135535_1315999.jpg



さて、これで完了!と思っていましたが、よ~く見てみると、右上にちょっとだけ空が顔を出していました(泣)
意外と気が付きませんが、気付くと気になってしまう(笑)
しかたが無いので、トリミングツールにより、必要最小限のトリミングを施します。

現像・げんぞう_c0135535_13253344.jpg


現像・げんぞう_c0135535_1326392.jpg


↓以上で完成!
あとは、ブログ用にリサイズを施し、ロゴを入れて完成です。

現像・げんぞう_c0135535_132801.jpg


以上が私のレタッチの方法です。
私の場合、CANON 20Dを使いRAWで撮っています。このため現像ソフトは、CANONのDPPを使っていますが、他のソフトでも似たような作業は出来ます。
ちなみに、GX100の場合には、”RGB”タグでの、トーンカーブの調整くらいしか作業はしません。



良く耳にするピンボケ・ブレや露出の失敗作品をレタッチにより救出しようとする方法。
これは、はっきり言ってしまえば”無理”の一言。
撮る際に、構図・ピント・露出をしっかりと決め、それを更に自分の作画意図に合わせて調整して作品化するのがレタッチだと思っています。

意外と難しく面倒な現像作業。しかし、一枚の写真を作品に仕上げるのは、大変である反面、楽しい作業でもあります。
皆さんも、お気に入りの一枚を作品に仕上げてみては如何でしょうか?

by chihiro426c3 | 2008-07-20 14:41 | Coffee break


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